夜空ってこんなに明るかったっけ?
今回は星空をよりクリアに撮影するための必須アイテム「スターリーナイト」のレビューです。
先日、星景撮影に行ってきました。
和歌山県の山奥に行ったのですが、この時期だからか月がとても明るい。
少し開けた場所で撮影してみることにしました。ケンコートキナーさんに送って頂いた「スターリーナイト」を持って。
その名は「スターリーナイト」

日本語で「星月夜」と名付けられたこのフィルター。
まさに星空を撮るために開発されたカメラ用の光害カットフィルターです。
街の明かりや月明かりをカットすることで色カブリを抑え夜空をクリアに写すことができます。
フィルターというと、NDフィルターやPLフィルターが有名ですが、
これは個人的にそれらと並ぶアイテムと言っても過言ではありません。
夜の撮影には常に装着しておきたいくらい。

メーカー公式の特徴は下記です。
ナトリウム灯や水銀灯などの街明かりの影響により、夜空は黄色やオレンジ色に色カブリして写ってしまいます。光害カットフィルターを使用することで、色カブリを低減し、自然な色再現が可能になります。
現像ソフトで作品を仕上げる場合でも、光害カットフィルターであらかじめ光害をカットしておいた方が作業工程も減りRAW現像しやすくなるメリットがあります。
スターリーナイトは使用するレンズの焦点距離に制限がなく、広角レンズでも効果が得られるため星景写真に最適です。また夜景の撮影や、後加工が難しいタイムラプス撮影にも威力を発揮します。
カメラの祭典「CP+2019」でもかなり評判が良かったようで発売が気になっていました。
実際に使用してみた
まずはこちらの作例から。


写真の腕はともあれ、これは補正ナシの撮って出しです。設定も全く同じ。
右上から月の光がさしていますが「スターリーナイト」を装着するだけで、これだけ空がクリアに写ります。紫がかった色カブリが抑えられて黒がより深くなった感じ。
これだけで現像の手間が確実に減ります。
RAWで撮るのは必須ですが、撮影時にどれだけ適切に撮れるかで仕上がりが変わります。
着脱しやすいローレット加工

フィルター枠の側面にはローレット加工を採用。滑りにくく、フィルターの着脱や重ね付けがしやすく、暗闇でフィルターを交換する時には重宝しました。この辺の細かい仕様がユーザーには嬉しいポイント。
さらに、超広角レンズ使用時にもケラレにくい薄枠設計になっています。

豊富なサイズラインナップ

今回僕が使用したのは「77mm」
他にも下記のサイズが揃っています。
フィルター径 | JANコード | 希望小売価格(税別) |
---|---|---|
49mm | 4961607000885 | ¥4,800 |
52mm | 4961607000892 | ¥5,000 |
55mm | 4961607000908 | ¥5,500 |
58mm | 4961607000915 | ¥5,800 |
62mm | 4961607000922 | ¥8,000 |
67mm | 4961607000939 | ¥8,500 |
72mm | 4961607000946 | ¥10,000 |
77mm | 4961607000953 | ¥12,000 |
82mm | 4961607000960 | ¥15,000 |
公式の使用方法もあります。
【 使い方 】
- ホワイトバランスはAWB(オートホワイトバランス)で効果が得られます。お好みで蛍光灯モードなどにしたり、色温度を設定してください。
- スターリーナイトは光害をカットするため、レンズに入る光量が減少します。スターリーナイトの露出倍数は1/3絞り分です。星空をマニュアル露出で撮影する場合、フィルター無しで撮影した時と同じ設定で撮ると露出アンダーになりますのでご注意ください。
露出をプログラムオート(P)、絞り優先オート(A/Av)、シャッタースピード優先オート(S/Tv)に設定して、夜景などを撮影する場合はカメラ側で露出が調整されます。
【 使用上の注意 】
ナトリウム灯や水銀灯を完全にカットするものではありません。また光害は様々な光源のミックス光のためすべての光害をカットできるわけではありません
実際に現像してみた

僕が使っている現像ソフトは「Lightroom CC」です。
数枚撮った中から50mmレンズで撮ったものを現像してみました。
実際に色カブリ補正を調整する量が少ないです。

拡大してみたところ。

出来上がったのがこちら。

星が少なかったのが残念ですが、これだけ光害がカットされていれば積極的に使いたいと思いました。
今年の夏は流星群を撮りたいので、その時はまた使用感をレビューしますね。
まとめ

カメラアクセサリーの進化が目紛しい今、「フィルター」というレンズの次に写りを左右するモノにこだわると、いつもの写真が変わるかもしれないですね。
他にも魅力的なカメラアイテムが沢山ラインナップされているケンコートキナーのサイトも要チェックです。